遅きに失した感は否めないが期待したい「楽天新党」 〜IT業界にやっとロビイストが誕生か
ヤフーや楽天、ミクシィらが中心となって日本のネットビジネスの拡大を目指す業界団体「e ビジネス推進連合会」が2月22日に設立されました。
今でも楽天新党の話はチラホラと耳にしますが、ある意味、これが楽天新党のカタチとして、三木谷氏は考えているような気がします。インターネット業界としてロビー活動を本格的にやっていくという意思表示ではないでしょうか。
ロビー活動の必要性は100%ある
ロビー活動(ロビーかつどう、lobbying)とは、ある特定の主張を有する個人または団体が、政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動である。議会の議員、政府の構成員、公務員などが対象となる。ロビー活動を行う人物はロビイスト(lobbyist)と称される。また、政府と民間企業の出入りを繰り返すことを「回転ドア」(revolving door)と呼ぶ。 ロビー活動 - Wikipedia
日本において、ロビー活動は利権団体と政治家との癒着と捉えられる風潮が強く、また、社会主義的な弱者救済に政治の重きが置かれる傾向が強いため、表立って見られません。
ロビー活動には、対象者に直接接触するものと、アウトサイド・ロビー活動 (outside lobbying) 、草の根ロビー活動 (grassroots lobbying) と呼ばれる、シンクタンクを活用し、政治課題に関する研究成果をメディアに対し定期的に発表することで世論を変化させ、政策を変更させようとするものがあります。
今回の「e ビジネス推進連合会」は、最終的に政治家の擁立まで視野にいれているところを考えると前者、2007年10月に発足した「MIAU」は後者に分類されます。
自分の身は自分で守るためには、こうしたロビー活動が必要となってくることは確かです。現在の日本でもあからさまなロビー活動が民衆に嫌悪されているだけであって、ロビー活動に比する活動や団体があることは確かです。その最たる例は経団連でしょう。現在民主党政権に変わったことで、ロビーがしずらくはなっているようですが、元々自民党への多額な献金により自らの主張を押し通してきたことは周知の事実です。
遅きに失したが、今後に期待を抱かせる「e ビジネス推進連合会」
三木谷氏の怒りは、6月1日に施行された改正薬事法による登録販売者制度と原則対面販売で頂点に達し、こうした団体の設立へと動き出したものと思われますが、それでも遅きに失した感は否めません。
ドットコムバブルやそれ以前から、この業界にロビイストが必要なことは明白でした。著作権の観点からキャッシュができないため、国内ではロボット型の検索エンジンを運営することができなかった点や、TRONが日米貿易摩擦の観点から導入が見送られWindowsの後塵を拝した点など、法的、政治的な観点から、業界の発展を妨げる状況は常に見受けられました。
この状況を打開するために必要なのは、結局、"政治的圧量"以外何者でもありません。それを悪とする人が大多数の国民性はありますが、自分の主張を通すために必要なことであり、やらなければならないことなわけです。
歴史的経緯を見れば、三木谷氏の動きではなく、業界として取り組むのが"遅きに失した"わけではありますが、今後同様に様々な問題が出てきた際に、業界としての意見/意思を政治的メッセージとして様々な場所で伝えていくことが必要になってきます。
そこで、この「e ビジネス推進連合会」は非常に期待できる存在ですし、今後、IT族議員が生まれるのかどうか、どんな役割で政治"家"として働くのか、連合会はどのような取り組みを進めていくのか、ぜひとも注視していきたいと思います。







